社労士試験は基本的に大卒でないと受験できません。
介護福祉士やケアマネージャー試験は高卒可でしたから,初めて社労士試験を受けたとき、受験生レベルの違いを痛感しました。
介護・福祉の資格試験はすべて高得点で1発合格して、
調子にのっていた私のプライドはボコボコにされました。
大卒レベルのバリバリの国家資格って、こんなに難しいのか!と絶望しました。
受験生の中には、予備校のパンフレットの合格体験記に載るような
地頭がよい人もいて、サクッと1、2回で合格したりします。
私もサクッといけるかと夢を見ましたが、ダメでした。
カメはウサギにはなれません。そしてカメはカメの戦略を考えるべきと悟りました。
私の学力は日大レベルですので、社労士受験生の中で中くらいのレベルだったと思います。
つまりフツーの人です。
社労士試験は努力型の試験です。
丁寧な学習を積み重ねることで、私のようなフツーの人でも合格できるのです。
合格してから思い返すと、無駄な努力により多くの時間を費やしてしまいました。
これから受験される方には私のような遠回りをしてもらいたくないので、合格するためのポイントをお伝えしたいと思います。
自分が普通レベルの学力と思う方で、働きながら合格を目指す方が対象です。
独学か予備校か
結論、独学では無理です。年単位で時間をムダにします。
あなたがフツーの学力である前提で予備校1択と断言します!
労基法を勉強したての頃、社会人にとって身近な内容なので理解が進んだりします。
市販書学習でそこそこ得点できたりもします。
そこで独学でも合格できるんじゃないか?と錯覚しまう人の多いこと・・・
社労士試験はすべての科目で基準点を満たす必要があります。
基準点は概ね7割です。
一通りの学習をすれば、5割くらいは得点できるようになります。
しかし各科目で必ず7割以上を得点できるようになるには、それまでの倍以上の努力が必要でした。
それが、受かりそうで、受からない社労士試験の難しさではないでしょうか
6%台の合格率ですから、16人に1人しか受からない現実はリアルに受け止めないといけません。
市販書学習での失敗パターンで一番多いのが、基準点割れ不合格です。
1科目、1点に泣く人の多い試験なんです。
”総合得点は取れていたのに!”と悔しがりますが、このパターンが危ないのです。
次の年も穴のある学習を重ねてしまい、不合格ループに陥る可能性が大です。
そして3年くらいで諦めてしまい、撤退・・・社労士受験あるあるです。
私の周りにもそういう人がいました。
”オレ、結構いいとこまで行ったんだぜ。でもあの選択式っておかしくねーか!
社労士の実務にカンケーない所から出題すること自体が間違いだ!”とか
負け犬の遠吠えですね。
試験のせいにしても意味のないこと。
みんな同じ条件の下で行われる試験です。
いわゆる選択式の壁だって、問題を分析して対策を講じる能力が試されていると考えればいいこと。
社労士試験は労働や社会保険の法律の試験です。
法律素人の私たちがそれを学んで、一定以上の得点をできるようにトータルサポートしてくれるのが、予備校です。市販のテキストで合格できる人は、すでに行政書士資格を持っていたりして法律の知識のある方か、”1を教わり10を知る”ことのできる地頭の良い人に限ると思います。
お金は掛かります。基本講座、模試、法改正講座、白書講座は最低でも必要ですので、
年間20万円程度の出費は覚悟しないといけません。
予備校に行くことで、市販書で勉強するより1年でも早く合格できるのなら、それは必要な投資ではないでしょうか?
大事なことをお伝えします。それは、有益な知識はタダでは得らない、ということです。
1年間に社労士受験に費やす時間が、1200時間として時間単価を1000円としても120万円!にもなります。
急がば回れ、です。20万円の出費で120万円相当の時間の損失を防げるんですから、コスパは高いですよね。
膨大な受験範囲の社労士試験です。まともにテキストを端から端まで熟読していたら、時間が足りません。試験に出るところを重点的に学習する必要があります。
独学だと”ここも出そうだ”とプロから見たら絶対でないところを深掘りして、迷路に入り込んでしまうことがあります。
脳みそのキャパは限られていて、ムダな知識を入れてしまうほど、大切な知識があふれて失われてしまうのです!予備校では試験に出ないところは飛ばして学習しますし、頻出問題は丁寧に教えてくれます。そのように情報の取捨選択を任せられるのもメリットです。
だからこそ、初学者こそ予備校に通うべきです。
今は、通信講座がありますから、自己管理ができるのなら、通学にこだわる必要もありません。
私自身、お金をかけずに合格したくて、市販書で学習した年や、前年の予備校で使っていたテキストを使い回しで受験し、1科目1点に泣いた経験があります。その苦い経験から、同じ失敗をしてほしくないのです。
あなたが私と同じフツーレベルの学力であるのなら。