勉強できる子は、居間で勉強して勉強部屋をもたないと聞きます。周りに人がいるタフな状況でも、集中できれば、試験のような特殊な状況でも能力を100%発揮できる、ということでしょうか。
しかし、私が居間で勉強すると、家族からの”ジャマなんですけど”っていう「圧」を感じます。そこにいるのなら、何か手伝ったらどう?と無言のプレッシャー。
なので、4畳半の自室にこもって、勉強していました。
問題は休日。一日中勉強だけしたい。
家族だって休みの日くらい、外食くらいしたいでしょう。
しかし勉強がノッてきたときに、ちょっと買い物したいから、車出してとか言われると、集中が切れる・・・
休日、家族の買い物に付き合って、ショッピングセンターのレジに並びつつ、テキストにかじりついていたら、
「そんなに嫌なら買い物はいい、もう帰ろう」と言われてしまいました。
最悪の家族関係・・・。ほとんどの人が落ちる試験に夢中になって、意味があるのか?
そんなこんなで、お互いにストレスを抱え、負のスパイラルに陥ってしまいました。
学生時代は勉強できる時間はいくらでもありました。
勉強をさぼって、遊ぶことばかり考えていました。
ムダに時間をつかった罰かもしれません・・・
社労士試験は8月の最終日曜日。
5月のゴールデンウイークは、模試が始まる”超集中期”です。
8月のお盆休みの”超直前期”も、勝負どころです。
この時期は社会人がまとめて勉強できる貴重な時間です。
とにかく、勉強だけさせてくれ!と心の底から思いました。
それから、ベストな学習環境をもとめて、さまよいました。
図書館で勉強しようとしました。
自習目的での使用はお断りされていました。
あくまで、図書館にある書物を閲覧するためだそうです。
マックやガストも結構はかどります。
でも2時間が限度、それ以上は申し訳ない。
車内で勉強は悪くありませんでした。
ただし、エンジンを止めてできる春と秋に限ります。
そしてようやく、ひとつの答えを見つけました。
それは「自習室」!
駅の近くに自習室を見つけました。デスクは20席くらい。
ひと月15,000円で、固定席を毎日、9時から23時までいつでも使えます。
希望者は多く、1か月キャンセル待ちをしてようやく利用できました。
家族には内緒で借りました。
それからは時間があれば自習室に通いづめました。
土日祭ばかりだと浮気を勘ぐられても困るので、平日に有給を取って朝から自習室に閉じこもりまくりました!
後ろめたさは大いにありました。
でも負けたくない!ごめんなさい・・・
自習室は幅90cmのデスクとイスがあって、隣とのパーテーションもあります。当たり前にすごく静かで、勉強だけしたいと熱望していた私にとってパラダイスでした。
外は暑くても、ここは26℃で保たれており、快適極まりない!
ほかの方のデスクを、チラ見しました。
公認会計士、公務員試験の本がありました。
また、大学受験の高校生でしょうか、制服で勉強しています。
あと、文庫本を読むために隠れ家的に利用される方もいました。
その年は、例年になく手応えを感じて試験に臨むことができました。
しかし、選択式のたった1点に泣かされる結果でした。
本気で悔しがる姿をみて、家族はそっとしてくれるようになりました。
あきらめかもしれませんが・・・
それからは私も、自分自身の気分転換と割り切って買い物や外食に誘ったりしました。
春から夏はどうしても勉強中心になるので、秋ごろに旅行を楽しむようにしました。
そして次の年は、家勉と車中勉でバランスがとれてきたので、自習室は卒業しました。
でも、あの年のどうしようもない状況を、自習室は救ってくれました。