社会福祉士の受験勉強のコツ 2

3 過去問を中心に回してゆく

なぜ過去問を中心に学習するのか?
それは本試験に直結した知識の宝庫だからです。


どんな優れた問題集であっても、実際に試験に出るのはわずかです。それに比べ、過去問からは同じ論点で焼き直して出題されることが多いのです。このリサイクル率の高さゆえ、

過去問はどんな問題集にも勝る!といえます。

つまり、過去問の論点や周辺知識をきちんと理解することができたら、過去問だけで合格点は余裕で確保できるということです。

テキストにサッと目を通したら、過去問から手をつけます。
試験と同じ時間配分(135分/105分)で本試験のつもりでチャレンジします。分からなくて当然、それでも過去3年分を先に体験してしまいます。

過去3年分もやると、そこから国家試験独特のクセがわかったり、時間感覚が身につきます。そして科目ごとの難易度や、自分にとってのウィークポイント科目を実感できるのです。

とにかく1回転めを早めに済ませることが、大切です。
例えば、8月までに過去3年分を1回転やる、と目標を立てるとよいでしょう。

落ちる人のほとんどは、1回転めを済ませるのが、非常に遅い!正月休みにまとめてとか、すでに終わってます。「過去問終わらなくて・・・」よく聞きます

そして、2回転め。過去問のわからないところを、調べるためにテキストに戻って、必要事項を過去問に書き込む作業を行います(耕すイメージ)。はじめは1年分の過去問を耕すのに2週間くらいかかります。3年分だと、1ヶ月半かかりますから、意外と骨の折れる作業です。

過去問記入例

3回転め以降は、少しずつ早く回せるように、なるでしょう。
そしてスキマ時間を活用しましょう
もう、どこに行くにも、過去問は携帯します。
通勤や、電車やバスの待ち時間など”スキあらば過去問!”


たとえば、”次の駅までに、5ページ終わらせよう”と自分にリミットを課します。すると”締め切り効果”が生まれて、集中力がグンとアップ!します
直前期でもない限り、まる1日時間があっても、なかなか効率上がりませんから・・

そして、12月の模試の前で、1年分を1日で回せるペースになると、模試もいい結果が見込まれます。私はそのペースになるまでに5回は回しました。

注意すること。早く回すことに夢中になっていると、答えを覚えてしまった問題を、理解したと、勘違いすることがあります。目指すのは他の誰かに説明できるレベルです。


わたしは講師になったつもりで、その問題について声に出して説明するようにしていました。これは知識が定着しやすいので、オススメです!

あと、正解の1肢だけでなく、ほかの4肢についても同様に説明レベルを目指してください。ほかの4肢から、再出題されることは十分ありますから。

4 模擬試験の取り組み方

模擬試験の目的って何でしょう?


時間配分に慣れるため
本試験の雰囲気に慣れるため
自分の実力を客観的に見るため

いろんな目的がありますが、横綱相撲を目指すあなたには”合格レベルに達していることを、確認するため”と言ってほしいのです!正直なところ、説明レベルであれば、あなたはすでに合格レベルに達していることを確認できるはずです。


様々な業者が模擬試験を開催しています。
模試を多く受けたから、合格に近づく訳ではありません。


テキスト・参考書、そして模試も受験ビジネスの側面があります。商材を増やすことで、売り上げを伸ばそうとしています。合格のためにはこれは外せない的なアオリ文句に、買わないと落ちる気がして、ついつい買ってしまいます。
安易に乗せられるのではなく、上手に活用しましょう。


働きながら学習している方にとっては、模試の1日は大きいです。
それなら丸1日を過去問学習に当てた方が、本試験での結果にコミットする努力といえます。

私は10月と11月は申し込みはしていましたが、パスして自宅で学習。12月だけ自分の位置を確認するために受けました。結果は上位14%のところにいて、A判定でした。

模試の復習もしませんでした。時間のムダと割り切りました。良問もあったと思いますが、本試験で合格するために必要なことは、この過去問集に集約されている!と確信できたので、手を広げることはしませんでした。

模試結果
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