ケアマネ試験 残念なひとたち

ケアマネ試験の合格率を下げてしまう要因のひとつは「記念受験者」です

受験資格に5年の実務経験があります。

試験会場で同じ職場から受験しに来ている2人の、こんな会話を聞きました。

後輩「自分はやっと5年たって初めての受験なんです。先輩は現場10年でしょう、かないませんよ」
先輩「そうかなあ、キャリアでなんとかしなくちゃ!」

おそらく介護経験ルートでの受験者でしょう、私は何か違和感を覚えました。
試験で問われるのは介護保険制度の知識です。
現場介護の技術ではありません。

それなのに現場経験が長いほうが、合格に近いと勘違いしています。

実務経験5年をクリアしたことだけで、合格できるんじゃないかと勘違いしています。

たしかに“石の上にも3年” を超えて、5年がんばってきたわけです。
いろいろな苦労があっての5年間。
それはわかります。

しかし、今までの5年間の現場介護の経験を集大成すれば、何とかなるようなものではない!のです。

試験で合否を決めるのは、今までの現場介護では接することのない介護保険制度の知識なんです。

8月くらいに試験の申し込みをして、ボチボチ参考書をながめてみる。
もともと読書習慣なんてないから、知らない文字列ばかりで眠気しか生まれない。
そして正しい勉強方法もわからぬまま、当日を迎え、あえなく撃沈・・・

現在、20%前後の合格率のケアマネ試験。
4人がしないような努力をした、1人が受かる試験とも言えます。
受かればいいな・・程度ではいつまでたっても無理でしょう。

私の実感として、テキストに書いてある基本事項を理解していれば、合格できる試験です。
正しい取り組みをすれば、決して難しい試験とはいえません。

しかし、安易な受験生はいまでも多いのが現状で、それが合格率を下げてしまっていると思うのです。

受験するだけでも1万円弱の出費です。
ぜひ、時間とお金を大切に使ってもらいたいと思います。

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